
コーヒーに美容効果やダイエット効果があるということは知られており、毎日飲んでいる方も多いかと思います。
そんなコーヒーに「むくみ」解消作用があるということをご存知でしょうか。今回はコーヒーとむくみの関係について説明したいと思います。
むくみの症状と原因

「むくみ」とは血液中の水分が必要以上に血管外にしみ出し、皮膚と皮下組織内に溜まる状態のことをいいます。
日常的なむくみは、皮膚の上から指で押したときに、へこんでなかなか元に戻らなくなります。
むくみとなる要因として様々なものが考えられますが、大きく分けると日常生活から考えられるものと、疾患からくるものとがあります。
日常生活から考えられる原因
むくみの症状が発生する要因は様々ですが、日常生活によって引き起こされるむくみの原因について紹介します。
長時間立ちっぱなし
心臓から送り出された血液は、全身を回って心臓に戻ってきますが、心臓から遠い位置にある足は、重力の影響を受けます。
その影響により、血管から血液中の水分がしみ出しやすく、血管内に水分が戻りにくくなります。長時間立ちっぱなしであったりすると足の血流が滞ることでむくみが起きやすくなります。
水分や塩分のとりすぎ
水分や塩分を摂りすぎてしまうと、血管の中の水分が増え、外にしみ出しやすくなりむくみを引き起こしやすくなります。
アルコールの摂取
アルコールを摂取すると血管の透過性が高まり、血管中の水分がしみ出しやすくなります。
水分不足
水分をとりすぎてもむくみの原因となりますが、少なすぎてもむくみの原因となります。水分不足となると血行が悪くなり、血液中にしみ出た水分を静脈が吸収できなくなることがあります。
ストレスなど精神的な要因
精神的な要因で自律神経が乱れると血行が悪くなり、むくみを引き起こすことがあります。
疾患からくるむくみの原因
むくみは日常生活だけでなく、何らかの疾患が原因で引き起こされることもあります。
- 更年期障害
- 妊娠高血圧症候群
- リンパ水腫
- 甲状腺機能低下症
- ネフローゼ症候群
- 心不全
上記のような疾患の場合にはむくみの症状が出ることがあるようです。長期間にわたりむくみの症状が出る場合には一度病院で診断してもらった方がよいでしょう。
コーヒーがむくみの症状を緩和してくれる理由

コーヒーには利尿作用があり、体内に貯まった老廃物や余分な水分を尿として排出してくれます。
過剰に蓄積された水分はむくみの原因となるので、尿として排出されることでむくみ解消効果が期待できます。
またコーヒーは自律神経に働きかけて、交感神経の働きを活性化してくれます。むくみが出る背景には「循環」がうまくいっていないことが挙げられます。
コーヒーを飲むことで循環が盛んになり、体内の水分の循環をよくしてくれます。
しかし、コーヒーを飲みすぎると逆効果となる可能性があります。その理由は、コーヒーを摂取し過ぎてしまうとカリウムやビタミンB群が体外に排出されてしまうからです。
カリウムにはむくみで溜まった水分を調節する作用があり、むくみ解消にはカリウムやビタミンB群は必要不可欠です。
コーヒーの飲みすぎには注意し、カリウムを多く含む食品を摂取するとよいでしょう。
まとめ
コーヒーを飲むことはダイエット効果だけでなく、むくみを解消にも期待ができます。
しかし、コーヒーを飲みすぎると逆効果となることがありますので、適度な量を飲むようにし、健康的な毎日を過ごすようにしましょう。