コーヒーが好きで毎日飲んでいるという人はいても、コーヒー豆を食べたことがあるという方は意外と少ないんではないでしょうか?
最近ではコーヒー豆にチョコレートがコーティングしてあるお菓子なんかも販売されており、コーヒー豆を食べることへの関心が高まってきています。
でも、コーヒー豆ってそのまま食べてもカラダに悪い影響はないんでしょうか?今回はコーヒー豆を食べる際のメリットや注意点について紹介させていただきます。
コーヒー豆に含まれる成分は?

コーヒーと聞くと黒っぽい色をイメージするかもしれませんが、コーヒー豆のもとになるコーヒーの実は真っ赤なんです。
その真っ赤なコーヒーの実の中にある種を私たちはコーヒー豆と呼んでいるんです。コーヒー豆はそのままだと食べることはできないので焙煎されたものを私たちは飲用しています。
そんなコーヒー豆にはどんな成分が含まれているんでしょうか?主な成分を紹介させていただきます。
カフェイン
コーヒーと言えばカフェインですよね。やはりコーヒー豆にもカフェインは含まれています。カフェインは覚醒作用があったり、集中力を高める作用があるといわれています。
また、最近ではダイエット効果もあるということで注目されている成分の一つです。ただ、摂りすぎるとカラダに悪影響を可能性もあるので注意する必要があります。
クロロゲン酸
クロロゲン酸というのはポリフェノールの一種で、コーヒー豆に多く含まれている成分です。コーヒーの色や苦み、香りのもとになっている成分です。
クロロゲン酸には抗酸化作用があり、シミやシワなど老化の原因とされている活性酸素を除去してくれる働きがあります。
活性酸素は動脈硬化やがんの原因にもなるといわれており、クロロゲン酸を摂取することで生活習慣病の予防になるとも言われています。
たんぱく質
コーヒー豆から抽出したコーヒーにはたんぱく質は含まれていませんが、コーヒー豆に含まれています。
コーヒー豆を食べることで、大豆などと同じように植物性たんぱく質を摂取することができるんです。
たんぱく質は筋肉をつけたい人が摂るものと勘違いしてる方がいますが、それは大きな間違いです。
たんぱく質は髪や爪、肌をキレイに保つためには必要な成分なんです。最近ではたんぱく質の摂取量が不足していると言われています。
たんぱく質の不足は人間のカラダに大きな影響を与えるので、積極的に摂取したい成分なんです。
食物繊維
たんぱく質と同じようにコーヒーには含まれていない成分です。コーヒー豆を食べることで食物繊維が摂取できます。
食物繊維は腸の働きを良くしてくれる作用があり、整腸作用があるとされている成分です。便秘の人なんかは摂ると良いと言われていますよね。
コーヒー豆を食べても問題はないの?

コーヒー豆を食べるなんてとんでもないと思われるかもしれませんが、実は食べても問題はないようです。
私たちが普段飲んでいるコーヒーよりも豆の方がカフェイン量などが多く含まれていそうですがそんなことはないんです。
カフェインやクロロゲン酸などの成分のほとんどがコーヒー抽出液へ溶け出すと言われています。
ということは、普段からコーヒーを飲んでいる人はコーヒー豆を食べてもカラダへの影響はあまり心配しなくても大丈夫なんです。
ただ、残留農薬には注意する必要があります。農薬を使用して作られてコーヒー豆だとカラダになんらかの害を及ぼす可能性があります。
ですので、もしコーヒー豆を食べるのであれば、無農薬で作られたものを食べた方がいいかと思います。
コーヒー豆の味ってどうなの?

ちょっと試しに食べてみたいなと思われた方もいらっしゃるかもしれません。新鮮できちんと焙煎されたコーヒー豆は食べても美味しいと言われています。
ただ、お菓子のような美味しさではありません。初めて食べる場合はコーヒーよりも味が強烈で苦みや酸味が強いので覚悟してから食べた方がいいかもしれません。
コーヒーには含まれていないたんぱく質や食物繊維を摂りたいと思うのであれば試しに食べてみてもいいかもしれません。
お菓子感覚で食べたいという方であれば、チョコレートでコーティングされたものも売っているので、それらを購入して食べるのがオススメです。
コーヒー豆を食べるメリットとデメリット

カフェインやクロロゲン酸などの成分のほとんどがコーヒー抽出液に溶け出すと言われています。
それなのにわざわざコーヒー豆を食べるメリットってなんなんでしょう?コーヒー豆を食べることによるメリットとデメリットを紹介させていただきます。
食べることによるメリット
まずはコーヒー豆を食べることによるメリットについて紹介させていただきます。
眠気防止が期待できる
コーヒー豆にはもちろんカフェインが含まれています。カフェイン量はコーヒー抽出液よりも多少多いので、より眠気防止の効果が期待できます。
仕事中や勉強中などに食べると、覚醒作用により脳がスッキリして普段よりはかどるなんてことが期待できます。
口臭対策になる
口臭を気にしている方は多いと思いますが、コーヒー豆を食べることによって口臭対策にもなるようです。
コーヒー豆を舐めるだけでも殺菌効果が期待でき、口臭が気になる場合には口に入れてみてもいいかもしれません。
カフェストールが含まれている
コーヒー豆には「カフェストール」という成分が含まれています。この成分はコーヒーの抽出液にはほとんど含まれていません。
この成分は抗発がん性があるとされており、がん予防に期待されている成分です。カフェストールはパーキンソン病の進行を阻害する効果もあるとされている成分です。
食べることによるデメリット
では、コーヒー豆をそのまま食べることによるデメリットは何があるのでしょうか?
カフェイン量が多い
先ほどのメリットのところでも述べましたが、カフェイン量が多いのでコーヒー抽出液よりも眠気の防止してくれる効果が期待できます。
ただ、カフェインを過剰摂取してしまうとカラダに悪影響を及ぼしてしまう可能性があります。
品種にもよりますが、コーヒー豆3粒でコーヒー1杯分のカフェイン量となるものもあります。
1日のカフェインの摂取上限は400㎎だとされています。コーヒーだと4~5杯です。ですので、食べ過ぎには注意する必要があります。
油脂が多く含まれている
コーヒー豆の表面には油脂が含まれており、悪玉コレステロールを生成する成分が含まれているようです。
食べ過ぎてしまうと体内で悪玉コレステロールが増加してしまい、血液がドロドロになってしまう可能性もあるので食べる量は調整する必要があります。
カロリーを気にする必要がある
通常のコーヒーであればカロリーは気にする必要がありませんが、コーヒー豆には意外と多くエネルギー分が含まれています。
コーヒー豆100gに対して約540kcalのエネルギー分が含まれています。さすがに100g食べることなんてないとは思いますが、大量に食べるとカロリーを摂取してしまいます。
残留農薬の危険性
農作物なので残留農薬が含まれている可能性はあります。農薬は揮発性物質なので焙煎工程で消失してしまうことがほとんどです。
ただ、やっぱり心配になってしまいますよね。気になる方は有機栽培のコーヒー豆を選ぶといいですよ。
コーヒー豆を使ったオススメデザート

コーヒー豆をそのまま食べてもいいですが、パサパサしていてそんなに美味しいものではないというのが私の個人的な感想です。
ただ、それでも食べたいという方にオススメの食べ方を紹介させていただきます。オススメなのはアイスクリームにコーヒー豆をかける食べ方です。作り方もとても簡単です。
- コーヒー豆を粗挽きする
- 150ml程度のアイスクリームにコーヒー豆をかける
たったこれだけです。コーヒー豆は粗挽きの方が食感を楽しむことができるので、できれば粗挽きが良いと思います。
コーヒー豆の量ですが2~3gもあれば十分です。それ以上かけてしまうと苦みが強くなってしまいます。
ただ、あくまで好みなので、苦いのが大好きという方はもう少し多めにしても大丈夫です。お好みで調整して下さいね。
まとめ
コーヒー豆をそのまま食べても大丈夫?って思っていた方もいらっしゃるかもしれませんが、普段からコーヒーを飲んでいる方なら問題はないようです。
コーヒーにはコーヒー豆に含まれているカフェインやクロロゲン酸のほとんどが抽出されているからです。
コーヒー豆をそのまま食べることによりたんぱく質や食物繊維などの成分も摂取することができ、メリットがあるようです。
ただ、通常のコーヒーよりもカロリーが多く、油脂なども含まれているので摂りすぎには注意する必要はありそうです。
興味があるという方は一度食べてみてもいいかもしれません。そのままでは食べにくいので、デザートにかけてたべてみるといいかもしれませんね。