
朝起きてコーヒーを飲んだり、休憩時間にコーヒーを飲むという人は多いと思います。昔はコーヒーを飲むとガンになるという噂もありましたが、今ではコーヒーを飲むと長生きできるという研究結果もあります。
しかし、コーヒーを飲みすぎるとどうなるのでしょう。また、どのくらいまでなら飲んでも大丈夫なのでしょうか。
1.コーヒーの飲みすぎが引き起こす症状

コーヒーを飲みすぎるとカフェインの過剰摂取となってしまう場合があり、一時的にめまいや下痢、吐き気、不安、震え、不眠、血圧の上昇などの影響が出ることがあるとされています。これらの影響は健康な方でも少なからず出てくる症状です。
一時的な症状であればよいのですが、慢性的にカフェインを過剰摂取している方は以下のような症状を引き起こす可能性があります。
①胃酸分泌過剰による胃痛
コーヒーに含まれるカフェインには胃酸の分泌を促す作用があります。空腹時などに胃酸が分泌されると、胃酸が胃の粘膜を刺激して、胃痛や吐き気などを引き起こす原因になります。
②骨粗鬆症
カフェインには利尿作用があり、コーヒーを飲むとトイレが近くなります。カフェインを摂取すると排尿の際にカルシウムも一緒に輩出してしまいます。体内のカルシウムが足りないと骨からもカルシウムが奪われてしまう可能性もあります。
③貧血を引き起こす
コーヒーには「タンニン」というポリフェノールの一種が入っています。紅茶やワインなどにも含まれています。抗酸化作用などメリットもありますが、鉄分の吸収を妨げるというデメリットもあります。摂取しすぎると鉄分不足になる可能性があります。
④睡眠の質が低下
コーヒーを飲むとカフェインのもつ「覚醒作用」のおかげで頭がスッキリし、集中力も上がります。しかし、寝る前に飲んでしまうとこの覚醒作用で眠りにつきにくくなり、睡眠の質が低下してしまいます。
2.コーヒーの摂取量の目安

コーヒーの摂取量の目安は1日3~5杯です。摂取量に幅があるのはカフェインの含有量によっても異なるからです。
欧州食品安全機関(EFSA)が、健康な成人が摂取しても安全とみなしたカフェインの量は以下のようになります。

これ以上の量を飲んでいる方はもしかしたらカフェイン依存症かもしれません。
3.カフェイン依存症とは

カフェインには依存性があります。依存症になるとカフェインを摂取することをやめられなくなります。依存症の方がカフェイン抜くと頭痛や嘔吐が起こったり、精神的に不安になったり、気分が落ち込んだりします。また、イライラしたり神経質になったりもします。
もし当てはまる場合は、カフェイン依存症かもしれません。一度依存症になると、急にカフェインを抜くことは難しくなります。徐々に量を減らしていくことが大切です。
4.まとめ
コーヒーを飲むことで様々なメリットがありますが、飲みすぎると弊害もあります。コーヒー好きな方はなかなか適切な量まで抑えることは難しいとは思いますが、健康のためにも飲みすぎには注意しましょう。